- 2010年8月29日 12:50 PM
- その他 | フラワーエッセンス療法
最近、「エネルギー療法と自然科学」ということを、気がついたら考えていることが多いです。考えようとしているというより、気がつくと考えているという感じです。
世界は因果律だけで成り立っていない、というのはみんな思っていることなんですかね?
でも自然科学がこれほど絶対視される背景には、世界は因果的に説明できるはずっていうことがあるのかなあ?
因果的思考と文化というのはものすごく関係していると思います。欧米の第3チャクラ優位文化は因果的思考になるのは自然といえば自然ですね。
別の言い方をすると、「意識」が関係していると思います。無意識をも含めた領域では因果的思考は成り立たなくなります。
心の領域と因果性について、河合隼雄先生は、「心の問題に因果なんてない」けれども、その人の中から出てきた「因果の筋道にコミットする」ことは意味があるということを「臨床とことば」(鷲田清一氏との対談)の中で述べられています。しかし、外側から見た因果的思考を絶対視して他人に適用してはいけないと。
僕に言わせると、ユングもフロイトも全部そうですけど、それは自分が自分のことを内的に考えていって、内的に考えたことを言うときには、因果の筋道を使っていいんです。私のこういう生き方が息子にこう影響を与えている、だからこうしましょう。しかしそれを他人に適用することはできない。他人に適用できるのは物理学とかですね。これは普遍性があるから。ところが深層心理学は、本人が自分の内界を感じるものとしてやるわけだから、非常に参考にはなるけど、他人に適用すべきものではない、というところがあるんです。なのにそういう因果律を使う。それはおかしい。そんなの心の問題で、因果ないんて考えられないんだと。
心の領域に因果なんてないんだと。しかし、便宜的に因果的な筋道を使うことには意味があると。
ところがその次が大事です。私のところに来た人が、やっぱり自分の生き方が原因で息子が、と言う。ちゃんとその人はその考え方で変わるわけですね。有効なんですよ。因果的思考は。つまり厳密に言えば因果的でないかもしれないけど、思考の筋道を表現するときに、人間と言うのは因果思考がすごく好きなの。特に現代人は。因果的に説明したら、一番その人がふうんと思う。周りの人も。因果的筋道というところに、皆がコミットできる。ところが「私の生き方は、原因ではありません。少しは関係していますが」なんて言っても、誰もコミットしないんです。コミットメントの筋道としての因果性というのは、意味がある。それを便宜的になしえただけでね。だからわれわれ心理療法家は、便宜的因果性に賭ける力を持っているんだと。ただし、それを絶対的真実とは思っていない。それを絶対的真実だと思う人というのはどういう人かというと、たとえば、こういう事件が起こった。原因は母親だ。母親を追及しようとするでしょう。私は絶対コメントしないですね。何が原因かわかりませんから。だからそれを絶対的真実として次の行動を起こさない。けれども、便宜的因果性に賭ける力を持っているのが、臨床心理学者の、あるいはサイコセラピストの役割だというのを、最近書いたんですけどね。
人の心の領域にかかわる仕事をしている人なら誰でも、陥りやすいところではないでしょうか。たとえば、無意識に自分の因果的思考の枠に人を当てはめてしまってそれが実際に言動に至ってしまうことは。鷲田先生は「分かる、理解する」ということについて次のようにおっしゃっています。
まず、分かる、理解するというのは、感情の一致、意見の一致をみるということではないということ。むしろ同じことに直面しても、ああこのひとはこんなふうに感じるのかというように、自他のあいだの差異を深く、そして微細に思い知らされることだということ。いいかえると、他人の想いにふれて、それを自分の理解の枠におさめようとしないということ。そのことでひとは他者としての他者の存在にはじめて接することになる。(「臨床とことば」河合隼雄/鷲田清一)
共感というのは、その枠が崩れることだということを、神田橋先生はおっしゃっていますね。
真の共感が生まれるのは、「思い入れ・思い込み」が描き出した固定したイメージが、なんらかの契機で崩壊して、思いがけない視界がひらけたときです、治療者の体験としては「眼からうろこが落ちた」であり、クライアントの体験としては「通じた」であり、関係の言葉でいうと「出会い」なのです。だからこそ、共感は精神療法でもっとも重要な現象なのです。(「対話精神療法の初心者への手引き」神田橋條治)
私たちには、心の領域に因果性を持ち込んで、人をその思い込みの枠に入れてしまおうという傾向があるようです。
その枠が崩れたときに、その人自身の中から紡ぎ出される物語こそがかけがえのないものなんですね。
Post Footer automatically generated by Add Post Footer Plugin for wordpress.
コメント:0
トラックバック:0
- この記事のトラックバック URL
- http://www.flower-essence-therapy.info/archives/631/trackback
- トラックバックの送信元リスト
- 心の領域と因果性、そして理解、共感。 - フラワーエッセンス療法の根っこ より



